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名古屋 鍼灸・スポーツ・マッサージ・整体 杜の養整舎

当院の方針

トレーナーの経験と当院の方針

1.トレーナー実績 2.全力で臨む 3.観察する 4.責任を持つ 5.情報を管理する
6.回復を支援する 7.裏方に徹する 8.動き続ける体 9.経験を活かす

当院の方針です

「杜の養整舎」院長、古田は、「トレーナー」という、少し変わった仕事をしていました。
その中でも、20年近くの年月を、「プロ野球のトレーナー」として過ごしてきました。


「杜の養整舎」の方針は、この「トレーナー」の経験から生まれたものです。


しかし、この「トレーナー」、みなさんの目にほとんど触れることのない裏方の世界にいるため、何をしているのか、よく分からないと思います。
ここでは「トレーナー」の仕事を、私なりに説明すると同時に、当院の方針をご理解いただければと思います。


加えて、私の経験が、次の世代を担う若い方たちのお役に立てれば幸いです。
(別途セミナー等も受け付けておりますので、お気軽にご相談下さい。
  詳しくは、その他のご相談をご覧下さい)


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1.トレーナーの実績

トレーナーの仕事をお話しする前に、私自身のトレーナーとしての実績をお話したいと思います。
プロフィールと重複する部分もありますが、ご了承下さい。


プロ野球の世界へ

中学・高校と陸上競技をしていました

1985年、鍼灸師、マッサージ師の国家資格を取得し、すぐに近鉄バファローズに入団しました。
通常、監督・コーチを始め、スコアラーやスカウト、その他のチームスタッフは、 長年、選手として活躍した「野球のスペシャリスト」たちが、その経験を活かすことがほとんどです。


一方、プロ野球のトレーナーは、各球団にトレーナーの欠員が出た際、鍼灸師、 マッサージ師、柔道整復師などの国家資格を有する人を対象として募集されます。
トレーナーは、唯一、スタッフの中で、野球経験を問われません。
(プロ野球トレーナーを目指している方でもご存じないことも多いのですが、上記のような国家資格は必須であり、 整体師、カイロプラクターなどの民間資格は、募集の対象となりません)


たまたま近鉄バファローズに欠員が出たことは、とても幸運であり、 かつ、中学、高校と陸上競技にのめり込み、野球経験ゼロの私にとって、この条件はとてもラッキーでした。


私が入団した年は、「草魂」の鈴木啓示さんが現役最後の年でした。
また、今は亡き名将、仰木彬さんは、ヘッドコーチでした。
ちなみに近鉄バファローズの帽子のマーク、岡本太郎さんがデザインしたものです。
個人的にとても気に入っていました。


名古屋にて鍼灸・マッサージ院 開院

1987年、近鉄バファローズを退団し、名古屋にて鍼灸・マッサージ施術院を開院しました。
ご来院いただいていた方は、一般の方が多かったのですが、その他にプロゴルファーやプロダンサーなどのパーソナルトレーナーも、並行して行なっていました。
(当時のご縁で紹介頂き、現在もパーソナルトレーナー業務をしています)


近鉄バファローズ 再入団

野茂さんの日本最後の舞台を見送りました

その後、1993年に、改めて近鉄バファローズから声を掛けていただき、またプロ野球の世界に戻りました。 一度プロ野球界から退いたトレーナーが、再びトレーナーになることは、あまりないと思います。
その後13年間、近鉄バファローズにいたのですが、その間、主に1軍を担当していました。


再入団した年には、その後メジャーで活躍する野茂英雄さんや吉井理人さん、大塚晶則さんが在籍していました。 野茂さんはこの翌年、メジャーに移籍するのですが、日本での最後の舞台を見送ることができました。


また、1999年シドニーオリンピックの予選大会に、トレーナーとして参加しました。
試合自体も、もちろん大切でしたが、日本野球界において、本格的なプロ・アマ交流の礎となる大会でした。
この交流はスタッフ部門である私たちも同様でした。その中で、プロとアマのシステムの違いに、とても驚きました。
スタッフ部門は、アマチュア主導により運営されていたのですが、プロの世界に比べ、アマチュアの世界は、 「スポーツをする」という点において、いろいろな意味で難しい環境なのだと、実感しました。


2001年、梨田昌孝監督の下、リーグ最下位から大逆転し、リーグ優勝も経験できました。
タフィ・ローズさん、中村紀洋さん、礒部公一さんの「いてまえ打線」が大活躍した年です。
優勝の瞬間、私も無我夢中で監督の胴上げに参加していました。(トレーナーも、胴上げにまぎれ込めるんです)


その後、近鉄バファローズの最後の年になる2004年まで、在籍していました。


楽天イーグルス 入団

プロ野球球団創立というめったにないチャンスに出会えました

2005年、近鉄バファローズの消滅に伴い、東北楽天ゴールデンイーグルスに、チーフトレーナーとして移籍しました。
「プロ野球球団 創立」という、めったにないチャンスに立ち会うことができました。


岩隈久志さん、礒部公一さんなど、元近鉄バファローズの選手も多く、まったく新しい球団でしたが、その点、やりやすい環境でした。
ただ、創立当初のしばらくは、施設面や人員の配置など、ゼロからトレーナーの体制を整えなければならず、 やりがいがある反面、本当に苦労しました。(当時は「やりがい」なんて言っている暇はないぐらい大変でした)


創立時に入団した、私以外のトレーナーは、全員、プロ野球トレーナーとしての経験がありませんでした。 その一方で、他の球団は、例年通り、すべてが揃っています。
そういった面においても、今まで、これほどハンデを背負ってペナントレースを戦ったチームはなかったでしょうし、 他球団と同程度のバックアップ体制を整えるのは、正直なところ、無理だと思っていました。


しかし、当時新人として入団したトレーナー陣は、「本当の意味」で優秀でした。
彼らがいなければ、このような短期間で、他の球団にまったく引けをとらないレベルには達しなかったと思います。


2010年、私は楽天イーグルスを去るのですが、その頃には12球団一のトレーナー陣になっていたと自負しています。
彼らにとても感謝していますし、5年間、彼らと共にできたことを誇りに思います。
(彼らのおかげで、ずいぶん楽にチーフトレーナーをさせてもらいました)

大丈夫です。君たちならできる。

また、このような人材とめぐり合わせてくれた、楽天イーグルスのフロントの方々に改めて感謝します。



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2.全力で臨む

プロ野球のトレーナーって、何?

プロ野球のトレーナーの仕事で一番有名です?

以前、セミナーにて講師をしたときのお話です。
「プロ野球のトレーナーって、見たことありますか?
どういう仕事をしているか、ご存知ですか?」
という質問をしました。

「デットボールのとき、選手のところに走っていって、コールドスプレーをかける人ですよね」と言われたことがあります。


なるほど。


トレーナーの仕事のうち、ほんの一瞬のことでしかないのですが、実はこの答え、 トレーナーの最も大切なことを表していると思います。 (私たちはまったく気にしていない行動でも、他の方は、「象徴的な一瞬」を見てらっしゃるんですね)


トレーナーは、そのときどきの瞬間で、自分ができるすべてのことをします。

試合前なら、全身をリラックスさせ、最高の状態でプレーができるように、マッサージやストレッチをします。
ピッチャーがマウンドを降りたら、早期に回復できるように、肩や肘にアイシングをします。
練習や試合が終わり、選手が疲れ果てていたら、それをすばやく回復するように、マッサージをします。
それ以外のときも、常にコミュニケーションをはかり、今のコンディションを確認します。


それが「デットボールが当った瞬間」なら、「いち早く選手に駆け寄って、話しかける」ことなのです。


トレーナーとして、もっとも大切なこと

真っ先に選手に駆け寄ることがトレーナーとして大切です

選手は衆人環視の中、時速150kmにも達する、硬球が体に当たって、のたうち回っています。 (硬球って、「硬(かた)い球」と言うだけあって、当たると本当に痛いんです)
私たちにとっては一瞬の出来事でも、選手にとっては、その何十倍、何百倍も長い時間に感じるでしょう。


そんなとき、いち早く駆け寄り、不安な選手に「俺たちが来たから、もう大丈夫」と声を掛けること、 さらに「トレーナーが来てくれたから安心だ」と思ってもらうこと、これこそが、トレーナーの最も大切なことです。
これは、新人でもベテランでも、すべてのトレーナーができることであり、しなければならないことです。


「大したケガじゃなさそうだからいいや」、「俺が行っても治るわけではないから・・・」なんてことは許されません。
もちろん、その後の対応については、経験や能力が関係しますが、まず自分のできることをやる、ということが何よりも重要です。
また、どれだけ経験や能力があっても、この気持ちがなければ、私はトレーナー失格だと思います。


ケガをした選手がいたら、まずは駆け寄って話しかける。
その場その場で自分が持っているすべてを使って、全力で対応するというのが、トレーナーとしての重要な役目だと思います。


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3.観察する

見続けてこそ、初めて気づくこともある

トレーナーはつま先、膝、腰、肩、首、指先すべてを見ています

トレーナーは、昼も夜もアスリートと供にしています。
実際、家族と一緒にいる時間よりも多くの時間を、選手と過ごします。


デーゲームでもナイターでも、試合が始まる5、6時間前から練習が始まるのですが、 そのときからストレッチ、ジョギング、キャッチボールなど、常に見ています。
試合が始まれば選手も緊張した状態です。気分も高揚し、無理をしがちです。そういった状況を踏まえ、選手たちの動きを見ます。


また、キャンプに入れば、練習はもちろん、食事から休息の時間まで、それこそ1日中、選手を見ることになります。
こうしてトレーナーは、常に選手のつま先から膝、腰、肩、指先にいたるまで、彼らの動きすべてを観察しています。


このように選手を見続けることにより、「いつもと違う動き」を感覚的に見つけます。
これは選手一人一人にすべて特徴があり、また、違いといっても、ほんの数ミリのことかもしれません。
「いつもと違う」
そのことについて、本人が自覚している場合もあるのですが、ない場合もあります。
その違いは何からきているのか、本人の意思なのか、疲労からくるものなのか、ケガの予兆なのか、それともケガをしているのか。 もちろん何でもないことがほとんどですが、それでも必ず様子を見て、違いを探します。


ある方から、「同じ選手の同じ動作を、毎日毎日、何年にもわたって観察し続けられるなんて、なかなかできない経験ですよね」と言われました。
確かにその通りですね。本当に素晴らしい経験をさせてもらいました。


ストップの一歩手前

肩に違和感がある、これも体のセンサーが働いた結果です

また、痛みは、それ以上身体を動かさないためのセンサーの役目をしています。
痛みは、いわば「ストップ」のサインです。


「痛みに強い」、あるいは「ガマン強い」というのは、大きなケガの予兆・不調の警告に耳をふさいでいる可能性があります。
この痛み以前の、「ストップ」する一つ手前で対処できれば、そこからゆっくりペースを落とし、最悪の事態を免れることも少なくありません。


投手が「肩に違和感がある」と言っているのを見たことがあると思います。
これは本人が自覚している、いつもと違う感覚です。
そういう言葉を読み取り、観察し、事前に対処することが、大きな痛みやケガを発生させない一つの方法だと思います。


解決のための観察

当院においても、「観察すること」はとても重要だと思っています。
一目見ただけで、体のすべてが分かるなんてことはありません。
根本的な解決のため、日常生活をうかがい、症状を教えてもらい、動きを見ることにより、初めて分かる場合がほとんどです。
このように、有形・無形にかかわらず「情報の収集」という面で、トレーナーの経験を活かすことができると思います。


ご来院いただいた際も、なるべく多くの情報がいただければと思います。


常に帯同すること

話は少し変わるのですが、上記のとおり、プロ野球のトレーナーは常にチームに帯同しています。
シーズン中は、「今日は福岡、明日は札幌」という移動の日々が続きます。
また、オフシーズンは、キャンプで1ヶ月近く拘束されることになります。
メジャーリーグでは、「野球がうまくても、移動のストレスに耐えられないと成功しない」と言われますが、 これは日本でも同じです。
同様にトレーナーも、です。


当院を開院するにあたり、「こういった特殊な環境から離れるのもいいのでは」というのも一つの理由です。


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4.責任を持つ

施術や判断の結果

トレーナーは結果に責任を持たねばなりません

選手がケガをした場合、現在の症状、いつごろ試合に出場できる状態になるのか、 一軍登録の時期や、それまでのトレーニング方針・スケジュールなど、多くのことを監督やコーチに報告しなければなりません。


ときには、年間を通して活躍できるのか、あるいは、3年、5年という長いスパンで見た場合はどうなのかなど、 様々な視点から質問を受け、回答しなければなりません。


そして、その判断が正しかったかどうかは、必ず自分が報告した期日に分かります。


例えば、トレーナーが3日後に試合に出場できると判断した場合、自分の判断が正しかったか、間違っていたかの結論は、3日後に必ず出ます。
3日後になれば、本当に試合に出場できる状態になっていたのか、それとも、まだ回復しておらず、 思ったとおりの結果を残せなかったり、もっとひどい状態になってしまったなど、すべての結果が出てしまいます。


反対に、試合にでるまで3週間かかるという判断をし、それを監督やコーチに伝え、1軍の登録を抹消された選手がいたとします。
その選手が1週間で完治した場合、1試合、1イニング、1打席でも多くの出場を望む選手達の間で、トレーナーに対する不信感が生まれます。
もちろん、早期に回復することに越したことはないのですが、それがあまりに頻繁だと、 「トレーナーに見てもらうと、欠場の期間を長めに言われるのでは」と、ケガを隠す選手も出てくるかもしれません。
また、監督やコーチ陣としても、重要な戦力の判断に、トレーナーの意見を考慮することもなくなってしまいます。


このように、トレーナーが判断を下したり、あるいはトレーナーが施術をすると、必ずその結果を自分が見なければなりません。
自分の判断・施術の結果を、必ず知る(知らなければならない)環境です。


また、自分の施術・判断の正誤に関わらず、施術をした選手にも、報告した監督やコーチにも、毎日顔を合わせることになります。
自分たちが施術し、判断・報告した以上、毎日毎日、気が気ではありません。


フィードバックを活かす

私も20年近くトレーナーをやってきました。
あまり思い出したくないのですが、自分がした施術・判断のミスを、 選手・チームはもちろん、私も受け止めなければならないことも多くありました。
ただ、こうして何度となく経験した、正しかったこと・間違ったことすべてが フィードバックされ、今の判断・施術に活きていると信じています。


ご来院者へのお願い

現在、数回の施術後、しばらくご来院されない方もいらっしゃいます。
本音を言うと、こういう方に対し、「大丈夫だったかなあ」と、ふと、思うことがあります。
トレーナーの経験が長かったため、余計にそう思うのかもしれません。


もし、数回の施術で快方に向かった方が、この文章を読んでくださったら、お電話で構いませんので、 その旨お伝えいただけると、とてもありがたいです。


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5.情報を管理する

選手の個人情報の大切さ

トレーナーは情報を管理することも大切です

プロ野球トレーナーの仕事で、情報を管理・保護することはとても大切です。


トレーナーは球団と契約しているため、選手の情報はすべて監督やコーチに報告する義務があります。 同時に、それら以外の人に口外することは、絶対にあってはなりません。


たとえうわさ程度でも、「あの選手には重大な故障がある」という話があがった場合、その話が選手生命を脅かすことさえあります。 それがトレーナーから出たものであれば、なおさらです。


また、日本にたった12球団しかない狭い世界です。
そういった話は、すぐに他のすべての球団にも知れ渡ります。
その選手が、今いる球団を離れ、新たな活躍の場を求めても、他の球団での活躍どころか、移籍できるチャンスさえ与えられることが難しい場合もあります。


トレーナーもツライ?

選手としては、自分のケガの情報は、なるべく球団に報告してほしくありません。
すぐにスターティングメンバーをはずされるかもしれませんし、2軍に落とされ、二度と1軍に戻れなくなるかもしれません。 場合によっては、翌年自由契約になるかもしれません。


しかしトレーナーは、選手の欠点を報告する役目です。選手の長所を伝えることは、ほとんどありません。
「選手生命に関わるケガ」などであれば、たとえそれが正しい判断だったとしても、それを報告するのは、とても気の重い仕事でした。
本当に、選手からは疎(うと)まれる存在だったと思います。
特にチーフトレーナーになってからは、最終的な判断を委ねられるので、なおさらでした。


今まで、多くのプロ野球トレーナーが球団を離れ、鍼灸院やスポーツマッサージ院、整骨院や、整体院を開院しています。
しかし、彼らから、その仕事の内容について、あまり聞いたことがないと思います。


これはおそらく、上記のような「情報を徹底的に管理しなければならない土壌」が関係しているのだと思います。
トレーナー、特にプロ野球トレーナーは、その経験上、自ら情報を発信することについて、非常に気を配り、細心の注意を払っているからではないでしょうか。


ご来院者のために

「杜の養整舎」では、現在の状態や今後の最善策等を、ご来院者のみにお話しすることができます。


ご来院を考えていただいている方には、本来、 「こういう症状の方が来院していて、こんな施術をして、これくらいの回数・期間で快方に向かった」など、 「ご来院者の声」などの形式で、様々な情報を提供した方が、よりご理解いただけると思います。
しかし、そのような「ご来院者にとっての『負の情報』」を、広い範囲に公開すること、 特に多くの方がご覧になるホームページ上で公開することは、避けたいと考えています。


そのような情報は、これから来院を考えて下さる方にとっては価値があっても、 公開される方にとっては、何一つプラスにはなりません。
実際、ご来院者の方に、「どんな風によくなったか、書いてもらえませんか?」とも、お願いしにくいし、 ご来院者の顔を浮かべながら、「こういった症状でした」と記述することについて、 たとえ、名前を出さないとしても個人的に憚られます。


また、基本的に、すっかり良くなった方は、再度ご来院いただくまでに、時間が空くことが多く、  そのような体験談を聞くこともまれですし。
(もちろん、ご自身のブログ等で公開していただく分には、まったく構いません。
 ついでにちょっと宣伝もしていただければ、もっとありがたいです(^^))


最小限の方に、最大限の情報を

どの方にも個人差や状態の差が必ずあり、すべての条件が違います。
「腰痛がすぐに治った」という施術例を見てご来院いただいた方が、何度ご来院いただいても治らない場合もあります。
こういった情報は、現在の私の元には届かないだけで、実際はあるものだと思います。


「1回の施術で肩こりがよくなった例=何件、変わらなかった例=何件」など、 すべての情報を、全体の数のみで提供できるのなら、価値はあると思うのですが、残念ながらそこまでの把握はできません。
よって、今後も、具体的な事例の掲載は避けていこうと考えています。


「最小限の方に、最大限の情報を提供したい」
これが当院の情報に関する考え方です。


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6.回復を支援する

回復の手段を選ばず

怪我・痛みの回復には時間がかかります

ケガをした選手は、1日でも早く復帰したいと考えています。
よほどの選手でない限り、自分が空けた席は、もう一度自分で取り返すしかありません。


もし、自分がケガで欠場している間に、代わりとして出場した選手が、2打席連続でホームランを打ったら、 たとえそれが偶然だとしても、しばらくの間、自分に出番は回ってこないでしょう。
逆に、こういった偶然を活かし、才能を開花させて、レギュラーの座を奪い取らなければならない、厳しい側面もあります。


よって、選手は「休むこと」に対して、非常にナーバスです。
そういった選手が一番望むのは、「1日も早い回復」です。


選手は、早く復帰できるのなら、西洋医学でも東洋医学でも、鍼灸でもマッサージでも整体でも、回復の手段は一切選びません。
さらに言えば、早期の復帰のためなら、彼らは、私には想像もつかないお金をつぎ込むことも惜しみません。


しかし、人間の体は、機械や車のように、部品を変えればすぐに元通りになるものではありません。
「奇跡的な回復」も確かにあるのですが、やはりそれは「奇跡」なのだと思います。
ケガや痛みの回復には、長い時間がかかります。
20年以上、人の体に携わり、身をもって知りました。


だからこそ、当院では、持ちうる知識と技術のすべてをもって、 ご来院いただいた方に接し、施術し、説明したいと思っています。


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7.裏方に徹する

トレーナーの編成

トレーナーはチームとして機能します

プロ野球のトレーナーは、1つの球団に10名ほどいます。
トレーナーも1軍と2軍に分かれるのですが、トレーナーについては、これらの区分と経歴・経験に関係はありません。 2軍に経験豊富なトレーナーがいることもありますし、1軍に若手が帯同することもあります。


もちろん、1軍の選手をメインに考えるのですが、1軍の選手でも、大きなケガをした場合には、 1軍登録を抹消し、必ず2軍で調整することになります。 登録を抹消された選手が、また1軍に戻って活躍するためには、2軍での慎重な判断も必要です。


また、言い換えれば、1軍にいる選手は全員、大きなケガをしていない状態ともいえます。
若手選手もベテラン選手も、大きなケガをした選手にとっては、2軍でのケアやリハビリトレーニングも、1軍同様、非常に大切になります。


このように、トレーナーの編成としては1軍と2軍の2つのグループに分かれていますが、 その区分は全体のバランスを考えて構成され、常に連携し、1つとなってチームをバックアップします。
また、トレーナーは選手に専属して対応するわけでなく、 トレーナー全員が、チーム全体に対してすべての役割をこなし、すべての作業ができる体制を整えています。
トレーナーごとに、専門の分野や担当を作ると、あるトレーナーがたまたま忙しいだけで、 他のトレーナーがまったく対処できないというリスクを生じてしまいます。


チームの勝利のために

一刻も早い回復が願いです

ここで大切なのが、「裏方に徹する」ということです。
選手に何か起これば、一瞬でも早く、選手を元通りの状態にすることが、選手のためであり、チームのためです。
ここに、時間的な余裕はまったくありません。
トレーナーが、自分の可能性を試したり、自分の能力以上の仕事を引き受けることは、 たとえトレーナー本人にとっては良いことでも、選手には何の役にも立ちません。


また、トレーナー、特にプロ野球などのチームのトレーナーは、すべてをひとりでこなせるわけではありません。 すべての問題を一瞬で解決できる、万能なトレーナーは、どこにもいません。
チームの勝利を願うなら、すべて自分でやろうとするのではなく、他の人に任せ、 トレーナー陣全体としてバックアップするほうが、はるかに効率がよく、また、選手のためになります。


幸いにも、私がチーフトレーナーであったときは、 優秀な人材に恵まれ、こういった判断について、自信を持って他のトレーナーに任せることができました。 (彼らが私に任せていたか、は分かりませんが(^^))


また、選手にデットボールや、重大なケガがあったとき、すぐにドクターのもとに連れて行き、 そのときの状況、連れてくるまでの時間、それまでの処置・状態など、すべてを説明します。
ドクターが少しでも正確な判断ができるよう、トレーナーとして最大限の情報を提供します。
情報不足や間違った情報により、ドクターが判断を誤ることがあれば、それはトレーナーの責任です。
また、いかなるトレーナーでも、「自分が治すから、ドクターに見せなくていい」なんてことは、絶対に言いません。


このとき、トレーナーにとって、最も望むべきはただ一つ。「選手の回復」、それだけです。
当たり前ですが、トレーナーの自己満足やプライドなどを挟む余地など、まったくありません。


過信の果てに

実は、かく言う私も、ひと昔前、「自分は鍼1本であらゆる障害に対応できる」と考えていました。 しかし、経験を積むうちに、人間の身体はそれほど単純なものではなく、知れば知るほど複雑で、不思議なものであることを実感します。
鍼で痛い腰があっという間に治るのなら、マッサージですぐに記録が伸びるのなら、すべてのプロ野球選手はスーパースターです。
還暦まで現役を続ける選手がいても、おかしくありません。


今も手段を選ばない

上記のスタンスは今も同じです。


「ご来院者のために」ということを考えれば、専門のドクターはもちろん、 他の治療院でも、私以外の方に見て(診て)もらうことも、選択肢の一つだと思います。
「自分が最大限の努力をすれば、それでいい」なんてことはありません。
あらゆる選択肢の中で、ご来院者のためになるのは、何なのかを常に考え、 また、ご来院者が考える選択肢を最大限に考慮することも、当院の役目だと思っています。


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8.動き続ける体

繰り返す動作

腰痛・膝痛・肩痛はよくあることです

野球選手は「投げる・打つ・捕る」という動作を毎日繰り返します。
すべての選手は、小さな頃から野球を続け、何十万回とボールを投げ、バットを振り、体を酷使し続けた人たちです。 (1日50球、年間200日ボールを投げると、1年で1万回になります。こうした生活を10年続けると10万回ボールを投げたことになりますよね)


痛いからといって、一時的にその動作をやめることはできますが、選手である限りは、ずっと続けなければなりません。


痛みを発するのは、その動作自体に無理がある場合もありますが、そればかりではありません。 年齢やその動作の回数、強度、そのときのコンディションや環境などが変わることにより、 今まで苦もなくできていたことに、痛みを生じることは、よくあることです。


柔軟に変化すること

ベテランの投手は、変化球をうまく使う選手が多いのですが、彼らは、若い頃から多彩な球種でピッチングをしていたわけではありません。 彼らの多くは、若い頃、速球派で知られた投手であり、年を経るにつれ、変化球を巧みに操る投手に変化していきます。
これは「速球が投げられなくなった」ということもありますが、 速球をセーブし、変化球をおぼえ、より長く活躍できるように、自らの意思で変化していきます。
また、そのような速球派から変化できる選手しか、長く活躍することができない厳しい現実もあります。


よく「ケガに強い」と言われる選手がいます。
しかし、幼少から酷使され続けてきた体で、実際にケガや痛みのない選手は皆無です。
彼らは致命的なケガを避ける努力をし、小さなケガとうまく付き合いながら、現役生活を続けています。


トレーナーも、選手が最大限の能力を発揮できるようサポートをするのと同時に、1日でも長く現役生活を続けられるフォームを見つけます。
痛みの出るフォームを改善し、かつ、その選手の力を最大限に発揮できるように。


それでも動き続けなければならない体

日々働き続ける身体を支援します

日常生活においても、歩いたり、走ったり、立ったり、座ったり、横になったり、 あるいは、荷物を運んだり、パソコンを使ったり、と、同じ動作を何度も繰り返さなければなりません。


これらの動作、痛いからといって、やめるわけにはいけません。
仕事柄、パソコンを使うことが多く、肩こりがひどい方に、「もうパソコンの作業はやめてください」とお願いするわけにはいきません。


休むことのできない体、それはプロ野球選手も、一般の方も同じです。
痛みや過剰に負担をかけるような動作を避けながら、それでも動き続けなければいけない体をいたわり、 かけがえのない体とどのように付き合っていくかを探ることも、当院の目的です。


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9.経験を活かす

プロ野球「トレーナー」は特別な人?

鍼、マッサージ等あらゆる施術で回復のお手伝いをします

トレーナーは、プロスポーツ選手を対象とするため、特別な技術や特殊な知識を持っていると思われるかもしれません。 しかし、残念ながら、「古田式これだけでアッという間の腰痛回復」など、トレーナー独自の方法というのはありません。


鍼灸師であったり、マッサージ師であったり、柔道整復師であったり、トレーナーとしての土台は違いますが、 それぞれ、今まで様々なところで試され、時の経過により洗練された鍼・マッサージ・柔道整復の技術・知識を最大限に尊重し、 この系譜を重んじています。
私自身も体をよく観察し、東洋医学やマッサージを理解し、その技術・知識を少しずつ洗練させているにすぎません。


プロ野球「選手」は特別な人?

鍼、マッサージ等あらゆる施術で回復のお手伝いをします

確かに、そのスポーツ独特の動きがあるので、そういった意味では、よく遭遇する症状というのがあります。
また、プロ野球選手の運動能力が、とても優れているのも確かです。
しかし、彼らに、一般の方にない特別な筋肉や骨があるわけではありません。
それは、「個人差」と呼べる範囲であり、男性と女性の違いに比べれば、ずいぶんと小さいと思います。


野球の世界だけでも、ピッチャーもいて野手もいます。
ピッチャーの中にも速球派もいれば、変化球を多用する選手もいます。他の選手とフォームがまったく違う選手もいます。
打者の中でも痩身の選手から、パワーヒッターまで様々です。


彼らに腰痛があったとしても、すべてが同じ症状になるわけではなく、 その選手の肉体的特性、フォーム、日常の動作など、すべての要素がその要因になりえます。


個人に合わせる

また、プロ野球選手と一般の方との間に、痛みの違いはありません。
「プロ野球選手だから10倍痛い」などということもなければ、「一般の人だから、すぐに痛くなる」ということもありません。 痛みが「ストップ」のサインである以上、誰でも、「その人にとって」無理な状態が続けば痛みがなくなることはありません。


大切なのは、「その人にとって」という個人差を見極め、それに合わせた調整ができるかどうか、だと思います。


心身ともに健康に

また、プロ野球選手は華やかな舞台で活躍しているイメージですが、反面、陰では非常にナーバスな状態になっていることも確かです。
自分の隣には、ライバルがいます。体と同じく精神もすり減らして、現役生活を続けています。 精神的なストレスの話は、あまり表に出てくることはありませんが、これも一般の方と同じく、かなりの負担がかかっています。
トレーナーは、いかにその緊張を取り除き、心身ともに最高の状態でプレーしてもらえるか、常に考えています。


終わりに

以上、プロ野球トレーナーの経験を通して、「杜の養整舎」の方針を説明させていただきました。
トレーナーの経験は特殊であり、「何を大切に思うのか」という点では、少し変わっていたかもしれません。
しかし「皆様の裏方」という点では、「プロ野球トレーナー」としても、「杜の養整舎 院長」としても、 なんら変わることはないと思っています。


「杜の養整舎」をご理解いただく一助となれば、幸いです。


ご来院いただいた方にリラックスしていただき、心身ともに健康な状態で、「よりよい生活」を送っていただきたいと思います。


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